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「言ってくれ、キース。君は一体、誰が
「その前に」
「ん?」
「ペルド。
「……言うまでもない。俺には背負いきれなかったからだ。『ナイセスト・ティアルバーの
――――ペルドの言葉が重力を変えたと言わんばかりに、周囲の風紀委員が一様に
ヴィエルナが、後ろめたそうに目を開いた。
「……重荷。そうだね。
――学長のように、
しかし代理とはいえ風紀委員長に収まってしまえば、それはつまりナイセストと同じ「格」を求められる、ということ。
ナイセストが風紀委員長となる前は、風紀委員会の権力など知れたものだった。
なんだかんだと言っても、
教師のサポートのもと、社会に出た時の組織運営、そして形ばかりの風紀維持を学ぶための場でしかなかったのだ。
それが、ナイセストが関わりだした三年前から急速に
そのどちらもに深くかかわる、風紀委員会である。
「俺にも理想はある。プレジアがこれからどうなるべきか、その考えもある。だが……今この風紀委員会の
「ば。爆弾?」
「俺達のしてきたことを
「え――僕?」
「お前は、ティアルバーに家を潰されかけたな。復讐を考えなかったか? 一瞬たりとも、彼や彼の『家』に危害を加えてやろうと、そういう思いには駆られなかったか?」
〝ティアルバーさんはお前と戦うのを楽しみにしてるんだ、そこに僕がお前を殺したなんて知れてみろ!! 僕は――僕の家族は今度こそ終わりだよッ!! クソォッッ!!!〟
〝……
「――……!」
「
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