連鎖――――つながりのちから
「――――――、」
「がんばって、アマセ君……」
「そんなショボい声じゃ届かないのだわよ? リフィリィさん」
「ッ、シータ・メルディネス――――」
「ここ一番キバんなさいよアマセ君――――ッッ!!!!!」
「ッ!?」
「……このぐらいやんないとだわよ。そうでしょ、『平民』さん?」
「……余計なお世話よ、『貴族』さん――がんばってっ、アマセ君ッッ!!!!!!!」
「う――うっさいな、もう……!」
そんな熱気に。
「がんばれ、がんばれッ……がんばれアマセッ!!」
「おォ? なによアトロ」
「っ、え、エリダ・ボルテール」
「散々アマセをバカにしてたクセに、応援する気になったの?」
「……一回戦、見ただろ。俺達の友達はティアルバーに……めちゃくちゃにされた」
「……ケイミーのことね」
「目が覚めたよ。許してたまるか、ナイセスト・ティアルバーを……あの図書室前での
「うっしゃ!!! んじゃ
「――――ああっ!!」
あっけにとられて立ち尽くす
「
「これが人間の営みですよ、ディルス
「営み?」
「我々は実に弱い。強きに流され、分かっていても
「……説法か。
「…………」
「どいつもこいつも。
「そして一人の人間です」
「――…………」
「たったひとつの心と体を持つ、ちっぽけな一つの命なのです、ディルス殿。いくら力が、技術があろうと、その事実は動かない」
「…………」
「確かに。貴族にあって、そのほかの者に無いものは
プレジア学校長――――クリクター・オースはディルス・ティアルバーに
「――つながる気持ちは、時に実力を超えた力を人に与えるのですよ」
◆ ◆
熱が口から
それは血液。
限界を告げる赤の
「ご――ァ――!!」
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