11
圭に、そして叫んだパールゥに冷たい目を向けるロハザー。
ヴィエルナによって散らされる客と
「……なんか冷めちゃったね」「あんだけ仲良さそうに楽しそうにしてたのに、実際の人間関係があんなことになってるなんてねー」「マジでウザかったんだろうな。うちの委員会のバカップルも、活動中でも二人で見つめ合ったりしてやがるし。病気だぜアレ」「しかも男取り合ってる二人が劇でも男取り合ってるってwヤバくね?」「そりゃ
――彼らの声が、ココウェルとアヤメの耳にしかとこびりつく。
「……アヤメ、
「さあ。顔立ちを見る限り、あの男は
「………………」
ココウェルが、ビージの手から解放された
パールゥに抱き起される金髪の青年の目は、ココウェルには前髪で隠れて
「大丈夫? ケイ君。ケガはどこ?」
「……大丈夫だ。何ともない」
「ないわけ無いよっ、あれだけ
「悪いパールゥ。今は一人にしてくれ」
「ケイ君……!」
「ケイの言う通りだよ」
その声に、パールゥは瞬時に言葉を切り、口を
向けられた
「今は、私もパールゥも……ケイから離れた方がいいと思う。聞いたでしょ、今の。みんなピリピリしてるんだよ、私達が――」
「
「――え」
「……あなたは彼を守らなかった」
「な、なんの話――」
「マリスタ・アルテアスは、ケイくんを守らなかったッッ!!」
『!!?』
パールゥの怒声に、その場の全員がぎょっとする。
反論を許さぬ憤怒の空気を
「――――二度と
「――――――――」
――――
パールゥは彼女から視線を外し、再びよろよろと歩き出していた圭に近寄ろうとしていた。
それを今度は、ヴィエルナが制止する。
「……
「頭、冷やして。今マリスタが言ったこと、忘れたの? あなた達、今。彼に近寄るべきじゃない」
「邪魔なんだけどッ!!?」
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