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「はいはーいそれでは本日も私の体重くらい軽い気持ちでいってみましょーうっ。『今日の英雄サマ』のコーナーっ☆」
……クソ
頭に昇る血を感じながら目を開け――――最近(いや、昔からそうだが)顔を見るのもウンザリなその女、ナタリー・コーミレイに目線を合わせた。
トレードマークのピンクニット
「それでっ? ナイセスト・ティアルバーさんをプレジアから追放した今のご気分はっ?☆」
「ナタリー。それ千回目」
「数えてたのシスティーナッ!?」
「いや、聞き過ぎって言いたいだけでしょシスティーナは……でもそーよ、アタシもそれ聞き飽きたわよ、ナタリー」
「アマセ君、気にしてるし。やめた方がいいと思う」
「あらまぁ、
「もーナタリーってば、事あるごとにケイに絡むのやめなよね」
「ちょっとその言い方は
「んはは! でもなんか楽しそうだよねーっ」
「
苦笑しながらシスティーナ。
ナタリーはハァ、とこれ見よがしに
「何が楽しいものですか。私は報道に生きていると伝えた
「だから英雄になったケイを追い詰める程取材するって? ナタリーあのね、それじゃゴシップ記者となんも変わんない――」
「
「え……な、何言うのよナタリー。ティアルバー君を倒したのは間違いなくケイ――――」
「何を言ってるんですか。
「僕とアルクスの人たち、だよね」
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