6
「別に、話したくなかったらいいけれど。アマセ君、リフィリィとはどんなことを話してた?」
「なんだったか……そう。
「へぇ、そのリフィリィって子学祭委員なんだ? やる気あるわねぇ~考えらんない」
「……なんでその子、わざわざよく知らないアマセ君を誘いに来たのかな」
「どうどうパールゥ。そっか、アマセ君も大変ね。
システィーナが
パールゥはその言葉を聞いて、何やら恥ずかしそうに
「んん? 何人目って、どういうことさ。アマセ」
「……勧誘は初めてじゃないんだ。もう何度目だか、数えるのも面倒臭くなるほど受けたよ」
「ひぇ~? そんなこともあるんだねー。わたし一度もうけたことないんだけど!」
「当然だわよそれ」
「あー、私も受けたそれ。声かけてくれるのはありがたいんだけどねー」
俺にはまったく
「しっかしケイったら、変人扱いから
「ま、実技試験で大活躍した
「ちっちゃい子からも話しかけられてるもんなー!」
「知らない子といることも増えたよね……」
「学校の外部の人とも話してるの見たわよ、ほんっと
「有名人はツラいねぇ、アマセー?」
「……代わって欲しいくらいだ」
「……でも、仕方ないのかもしれないね。だってアマセ君は、」
リアが小さく笑う。
「プレジアを
「――……」
…………
それが、プレジアの一部が
「ふふ。やっぱりしっくりこない?」
「……こないよ。どう考えても俺は英雄じゃないから」
「英雄はみんなそう言うんじゃないかしら。得てしてそういうものだわよ、英雄の
「? ど、どういうこと、シータ」
「なんで今の文脈で解んないことがあるのよ……」
眉を
「
「ちょ、何よそれシータっ」
「でも……アマセ君の気持ち、私は
……皆が静かになる。
パールゥはハッと周囲を見回し、
実技試験以後。
ナイセスト・ティアルバーは、父のディルス・ティアルバーと共にプレジアから姿を消した。
恐らく、もう二度とここには戻らない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます