8
「今、俺の前にそうして
「…………国」
「犯罪者の
「…………」
「その上ティアルバーは、プレジア建国に携わり、今なおこの国を支える柱の一つでもあった
「…………!」
「
――声を挙げろ。
自らフェイリーに付いていけ。
たったそれだけで終わる、無意味な茶番劇。
そのカードを握っているのは俺だ。
誰にどう
なのに、お前は何故――――黙りこくったまま、知り合い達に頭を下げさせているのだ、ケイ・アマセ。
お前は
たったひと声をどうして挙げない。
この茶番を続けさせているのが俺であることが、ナタリー
だが動かない。
何なんだ。
まさか、これも呪いの一種だとでも――――
〝あなたはお母さんと同じ……いいえ。お母さんよりも大きい、大きい優しさを持っている〟
「――言えま」
「言うな。バカ」
「――ぇ」
マリスタは虚を突かれた表情で、左肩越しに俺を見た。
「け、ケイ?――ってバカって何よッ!?」
「馬鹿だから言ってるんだ。こんなしょうもない
「馬鹿じゃないッ! 私は知ってるもの、なんだかんだいってあんたは――――って、え?
「ああ。皆も体を起こしてくれ。いつまで
『!?』
「――――!?」
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