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◆ ◆
「
「…………」
「
「…………」
「
「…………」
避けて避けて、あっさり避けて。
「はあっ、はあっ、はああっっ……フンッ!!
「…………」
マリスタは、考えていた。
(
対する相手は
ともすれば初等部の女子にも見えてしまうほど
つまり、人生経験で言えばマリスタとそう変わらないであろう、少女。
「
「おうおっ」
悲しいかな、マリスタは自分が相当にサボってきた人間であることを、強く自覚している。
自覚しているからこそ、仲間たちに支えられ、彼女はここまでやってこれたのだ。
――だからこそ、思うのだが。
(もしかして……この子……)
「チイイィィッッ!!
爆音。
ココウェルの背に
ロングワンピースの
無論、
(じ……自爆した……
「っ~~~~~っ!!
(……この子、もしかして……)
この少女は。自称王女は。
(……メチャクチャ弱いんじゃ……!?)
「あ……あのさ、ココウェルちゃん」
「『ちゃん』付けで呼ぶな王族に向かってお前ッ!! 大体わたしの方が年上だろうがッ!」
「もしかして、
「!!!!」
「………………」
「ばっばっ、ばっっっか言ってんじゃねーよ貧乳がよ!! 王女たるわたしが魔法の、しかも初歩の初歩の魔法……ハァ?!?!??!?」
(すっごいキレてる……)
「むしろわたし!? お前の実力を見てただけだし!?!? 聞いてんだからなお前、
「――――
マリスタの、背後に。
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