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劇の会場から出る
押しのけられた人々は皆
無論、それらにも
「ココウェル。
「いちいち
「バレないための配慮として対等に振舞っているまでです、ココウェル」
「チッ……都合よく使いやがって――あ?」
ぶすくれた王女は、
しかしどこを見ても、目当ての金髪の少年は見当たらない。
「おいアヤメ、このバカ。いねーじゃねーかあいつ」
「ですね」
「ですねじゃねーよ。このわたしに
「私は『あいつ』の居場所など一度も
「この…………おい
目についた赤毛を、さも当然のように
しかし、
「すっっっごくよかったよぉぉおおマリスタぁああ!!!」
「わぷ、ちょ、パフィラあんたっ」
「みんなもそうおもうよなーーーっっっっ!」
『はァい!!!』
「ちょ、誰よこの人たちっ」
「ともだちー! ねんしょうの子もつれてきたー!!!」
『おもしろかったです!』
「わ、わ、こんな小さな子まで……ちゃ、ちゃんと話が分かったかなぁ??」
「いやー
「な、ナタリーまで……いやぁ、ケイとかバディルオン君が上手いこと私をノせてくれたからだよー」
「あんなカスのような演技が何ですか、間違いなく貴女が一番でしたよ、そしてエリダが惜しくも
「と、
「すっごくカッコよかったですっ、アルテアス先輩ーっ!」
「キャ、見て……近くで見たらアルテアス先輩いっそう美人……!」
『アルテアスさーんっっ!!』
「わ、ま、まったまった。あ、あくしゅは順番にっ……」
「・・・・・・ンの
熱気を
「届いてませんね」
「知ってるっつのクソ!!! いちいち言うなボケッ! ンな
「いないみたいですね?」
「探せっつってんの!!!! ああもう、あ゛あ゛ーーー!!!! あのボケイーーー!!!」
「ボケとケイをかけたのですか。お見事ですが
「殺すぞおま――――」
ドドン、と。
『!?』
と同時に。
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