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ペルドの声色が少しだけ
『よく間に合ってくれた、風紀委員の
『大変。敵の主力部隊、プレジア各所に
『な――なんだと!? くっ――そこの学祭委員! 放送を
『え、私!?』
『急ぐんだ!』
『は、はいいぃ!』
ケイミー・セイカードの声と共に、プレジア第二層中央部に
『どうやら、強い敵の数は多くはないようだな。では今のうちに、
声が途切れ。
同時にプレジアの学生の、子ども達の、来場客の周囲で――――先の化け物を吐き出したのと同じ大きさの
今度こそ、
次から次へと現れる細身の生命体。
気付けば人々は、その化け物に取り囲まれるようにして立ち尽くしていた。
ジリジリと距離を詰めてくる細き一軍。
人々を守るようにして立つ
『どどど、どうするんですか風紀委員さんっ!!』
『うるさいっ! くっ、こんなに数が多いとは……誰か、誰かいないのか! この状況を逆転できる、そう――――』
――――目を閉じ、拳を
言葉を、ために、ためて。
『――――神様のような、者達がっ!』
『呼んだかしら? 私達のことをっ!!』
――雷が。
炎が、水が、風が、土が。
各層の化け物の軍団を、
『っ?! な――――何者だお前達はっ!』
『私達ぃ?』
第二層に降り立った赤毛の少女が、口元に
「――――ぁ――――」
その姿に、どこか見覚えのある者達がいた。
一人、また一人と、人々はその少女と出会った場所を思い出す。
その中心で、満面の笑顔で彼ら観客に一礼してみせた――――
『――――
『タタリタだ!!!?』
――英戦の魔女、タタリタだった。
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