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体育館
『カレシくんにもプレゼント!!!』
「のごッ?!!?」
「ッ!??」
ナタリーが引くほどの圧を持った筋肉の腕が、俺の胸に赤の宝石を押し付ける。すると宝石は光を放って俺のローブにボタンのように
「がは――と、取れん……?!」
「そんでもってカノジョさんにはっ!」
「、え゛」
宝石の光を指でひと
彼はその光る指先を、無防備に床に置かれたナタリーの手の甲に押し付けた。
ナタリーが目を見開くと同時に、光はナタリーの手の上で――ハート形に固着した。
「――――――なんですかこれェっっっ!!??? 嘘取れないっ」
「
「それが二人を
「守り抜け愛の証!!」
「殺しますよ貴方達っ!?!?!?」
「大丈夫だナタリー、とりあえず命や魔力は吸われてない」
「解ってます学生のお遊びなのですからこれッッッ!!! 動転してるのではなく不快を訴えてるんです私はッ!!」
「わ、分かった分かった耳元で叫ぶなっ」
「ったく。いいから出ますよっ。外すも何も、とにかく会場から出てしまえば参加はさせられない
「あ。そ、そうだな、考えてみれば」
「早く頭を戻していただけませんかねぇ調子の狂うッ……って、」
「ヘーイ!」
「帰さねぇぜ! 筋肉の壁!!」
「大体何なんです貴方達は。
「認可済みィ!!」
「許可証はここに!」
「ハァ!? 誰がこんなもの許可…………
「そう! 今年のサークル全体会議においてこれまでの
「イベント主催者の『恋に恋した同好会』が『
「何なんだその頭の悪そうな同好会は……!!」
「くそっ、あのヘラヘラ貴族、今度会ったら目にもの見せて……って、ケイさん! なんか来てますけどっ?!」
「何が――――こ、」
ナタリーに指差されて飛ばした視線。
そこには、木枠を乗り越えてコチラに向かってくるココウェルの姿。
「わたしを差し置いて何に参加してんだお前――――!!!!」
「
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