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リシディア王国軍が
一人一人が
あの女が、その騎士長の候補――――
「そ、それは……すごいわねフツーに」
「ようやく理解したかバカ女。
「バカ女にバカ女言われたくないわよバーカ!!」
「お前わたしの話聞いてたっ!? あんた達とわたし達じゃ色んな意味で格が違うって言ってんのよ!!」
「うっさいわバカ! いくらその人がヘヴンゼル騎士長くらい強かろうと何だろうと、アンタの身分が疑わしいことに変わりはないのよ写真無し王族サマ!」
「こっ、の…………!! アヤメ!」
「はい」
「
『!!』
マリスタと同時に身構える。
その様子を見て、王女ココウェルはこの上なく愉快そうに顔を笑顔に
「ハッ!! 口ではああほざいてても、体は正直ねぇ! 無様!」
「ッ……あんたねえ、ちょっと頭おかしいんじゃないの!? 気に入らないことがあったらすぐコロスとかなんとか、」
「命が
「ッ――――!」
言葉通り黙ったマリスタを見るのが楽しくてたまらないのだろう、その大きな胸を抱きかかえるようにして王女は笑う。
「あ~気持ちィ! ほんっと根性なしのクソばかりね、プレジアって!」
「っ……ふざけないでプレジアは関係無」
「黙れって!! 死ぬかお前、なあ!! ははは!……誰に向かって口利いてんだッ!!」
「!…………あんた、」
「ホントさ。誰と
「こ……の……!!!!」
「横のイケメンもよ。顔がいいからって許されると思うなっ。深く謝罪しなさい、『
「!!!」
マリスタの怒りのボルテージがどこまでも上がっていく。
後先考えない相手を
「あんたが
「話が早くて助かる」
「で、そっちの女性の身分についてだが。その気になれば、その女性が王女だという証明は可能か?」
「その気になればな」
「具体的には?」
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