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「
「……ずふははははッ……本当にえげつないショーを演出するものだなァ――――応答しろ放送局。被害は受けていないか? あぁ、その程度なら問題ない。居住区を中心に放送を流せ。ラジオ、テレビ、全てだ。
「……最後の……なん、ですって……?」
地に落ちわずかに気を失っていたマリスタが起き上がり、
全裸で放り出された金髪の、大きな胸を
「――――何よあれ。なにやってんのよっっ、――ッ!?」
『王都に住まう全ての人々へ 全ての人々へ こちらはリシディア国営放送 リシディア国営放送 これよりリシディア国 最後の 国営放送を行います――……』
突然聞こえ始めたのは、王都中にある拡声器からの声。
「・・・まって。待ってよ、やめてよ・・こんなの、これじゃ――これじゃまるでっ、本当にこの国が滅びるみたいな――」
つながる魔波は、少女のことなど
次々と起動するテレビ、ラジオは――――滅びゆく国は、少女の絶望など待たない。
マリスタの目を、
「……どうして?――――ッどうしてそんな酷いことが出来るのよッッ!!」
ノジオスが声もなくマリスタを見る。
「あんた自分がどんだけ外道なことやってるか解ってんのッ!!!? ココウェルを、私と同い年の女の子をッッ、あんなカッコで
「聞こえているか。リシディアに住まうすべての者達よ」
マリスタの声を無視し――――ノジオスが
「当時の
「やめて……やめなさいよ……!!」
ノジオスの声が、王女の醜態が――――国民の心に、
「そもそも不適格だったのだ。リシディア家に王家たる器など無かったのだ国民よ、そうは思わんか!? リシディアという家に国の
「ッざけたこと言ってんじゃねェわよ一方的にィッッ!!!!!」
拡声器がマリスタの怒号を拾う。
ノジオスが顔を怒らせ、地上の泣きはらしたマリスタへと
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