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他のブロックにいた者達が残らず第二ブロックへと振り返り、
「きゃあっ!!?――――ぁ、」
突風のようにぶつかってきた魔波によろけたパールゥを背後から片手で抱き
暗色の光が
その発生源には、
それに真正面から応ずる、
「ぬうぅぅうううううあぁァッッ!!!!」
「ああぁぁぁあああああぁァッッ!!!!」
スペースを
ロハザーが押され、その両足が飛ぶように後退する。
マリスタの手を
(だが、ここが――――)
(
彼らに
『おォオァぁああああああああああ――――――――ッッ!!!!!』
――――――――ロハザーは、我が身と同じく対面の壁に叩き付けられているマリスタを見る。
彼女もロハザーを
互いに視界をかばっていた両腕を外し、神経を伝い来るとてつもない頭痛、焼き切れそうな
「――――どうしてそこまで変われたんだ?」
知らず、灰色が問う。
赤色は全神経を動員し、なんとか口を笑みに曲げ、つぶやいた。
「変わってないよ。これが私だもの。――――そう、ケイは私に気付かせてくれた」
赤の口から、一筋の
「――――――――」
放心したように立ち尽くすロハザーの視界の中で、マリスタは地に伏していった。
「、っと……」
監督官、トルト・ザードチップが降り立ち、マリスタの前でしゃがんで彼女を
ややあって立ち上がり、
「マリスタ・アルテアス気絶。よって勝者、ロハザー・ハイエイト」
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