不退――――たとえ幾百壊されようと
飛び散る
花色が乱れ
その、
「ッッッ!!!」
「――――ぁあ、」
「あああアアァァァ――――――ッッッ!!!」
迫り来た
互い押し戻される体。
「……俺と同じ……!!」
その
「
「ッ!!」
ナイセストに合わせ地を
息を吹き返したかのように
打つ。
打つ。
火花。
打つ。
鋼音。
打つ。
つい昨日のことだ。
どの感触も、
「――ッ!!」
「っ、!」
切っ先が
互い、一歩も引かず
しかし押されているのは――俺だった。
「ッ……!」
剣が肩を
小さく、でも確実に
――当然。
これが当然だ。
魔力も体力も尽きた最強と、
どちらが
加え、奴の持つ
こちらの剣を
どれだけの
だが。
〝
そうさ。
決着は実力と、「ゆらぎ」の
そう信じている。
だから。
「ッッ!!!」
「ハッ――
左の
冷たい破片の向こうから、目に
固まる眼球。止まる呼吸。
〝お前はどうしたい。圭〟
――――退け。
本能がそう告げてくる。
退いたところで
だが退かねば待つのは死だ。
退けばお前は、確実にこの一瞬を生き残ることが出来る――――
〝ナイセスト・ティアルバーを倒してくれッ……!!!!〟
ああ。
退けない。
「――――!!」
ナイセストの
必殺の
視界には更に迫る三撃目の死。
避けられぬ。
だったら。
〝ケイ。お願い〟
だったら、進むしかない。
「ッ――――――!!!」
何もない空間を掴むように手を動かし、そこに――――剣をイメージする。
神より速く。
あらゆる
「ッ――!?」
――――テインツの剣が、死を止めた。
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