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話が聞こえていなかったのか、
だが都合がいい。
「俺に付き合ってくれる。そういう約束だったな」
「
「情報提供の見返りに俺に付き合ってくれる。そういう約束だったな」
「っ……ええ。そしてその見返りは既にお渡ししたでしょう。残っているのはもう――――」
『おっとォ! ルールガン無視な一部カップルを横目に、ちゃんとルールに
「――私と
「じゃあ契約はまだ、有効だな」
「は?」
歩く。
歩き――――生き残ったカップルとやらに、向き合う。
『おっとっとっとっと!?!? ここでようやく本イベントの
「アホな解説ですね……!! ちょ、ちょっとケイさん!」
向かい合って――ようやく気付いた。
こいつら……
「アトロ……ケイミーまで」
「ハァ……ハァ……ったく、生き残りってお前のことかよ、アマセ」
「ほんと……こりゃ勝ち目はゼロになったかもね?」
「…………」
グリーンローブのアトロ・バンテラスと、レッドローブのケイミー・セイカード。
アトロの宝石は健在。ケイミーのマークは……壊されたようだな。
他の参加者にはベージュローブなんかも居たと記憶しているが……こいつら、生き残ったということか、こいつら。存外やるじゃないか。
「だけど、なんでだろな……お前と一緒だと、なんか力が
「見栄っ張り!」
「かもな。せっかくなら最後まで――カッコつけさせてくれよっ!」
「ハッ、勝手に頑張れば? カッコよかろうが悪かろうが……私はずっと、ずっとあんたを見てるけどねっ!」
「――――行くぞ!」
「おう!」
「…………似合いだな」
相手にとって不足は、無い。
「ちょ……ちょっとケイさん!? 何をそんな無駄な――」
『さあさあさあ! ラヴジュエリーファイト最後の大一番!! それぞれ育む愛の形、
「――――たたかい、を――――」
『――
「――――――は???????????」
――雑音を意識から
体に魔力を充実させ、
体の調子は、かつてないほど良好だった。
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