2
◆ ◆
「死んでください」
「頼む」
「嫌です。死んでください」
「頼む」
「
ギロリと視線。
器の中で波打つコーヒー。
俺は奴の
情報が入る可能性が少しでもあるのだとしたら安いものだ。
「今学校で騒ぎになっている件を早急に解決するために、取り急ぎお前の協力を取り付けておきたいんだ、ナタリー・コーミレイ」
「わざわざフルネームで呼ぶな殺しますよ気色悪い。嫌だっつってるでしょ引き下がれ馬鹿」
「知りたいんじゃないのか? 今プレジアで何が起きているのか」
「知ってますよ私を誰だと思ってるんですか
「お前なら信用できる」
「ばっ――――っ
大声。
声を
ナタリーが大きく舌打ちした。
「……そこまで大声を出すことかよ。そりゃ意外だっただろうが」
「黙りなさいっ。何をどう考えれば私を信用する要素が
「……そうだ。マリスタだ。お前は他人にはトコトン
「…………チッ。ホントにこの
「無口だろうが
「人の小声をしっかり聞いた上であまつさえ返答までするの止めていただけます!? ほんっとにデリカシーの無い!!」
「俺と対面してる状況で聞こえるような小声のお前が悪いんだろ。いいから俺の頼みに応じろ」
「それが人にものを頼む態度かって……はあ。疲れた、ホントにウザったいなもう。……大体動機からして気色悪いんですけど私としては」
「
「いちいち反復しないでいいですから
「――――、」
……考えたことも無かったな。
いや、
〝何一つ、知ってはいけないよ。アマセ君〟
……強いて言えば、意地なのだろうか。
「ま、
「え……罪悪感?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます