12
俺が手を上げるなどとは
「ええと……ああ、ケイ・アマセか」
「ああ。さっき発表された配置の中に――」
「自分の名前が入ってなかったのは
「――……
……やはり、そうか。
返す言葉も無く、
自然、周囲に並ぶ
プレジア
アルクスが出張ってきているということは、当然――俺のことも、校長辺りから言い
医者やリセルだけではない。
俺が戦えないのは、
「……他にはないか?……んじゃ、今回は解散だ。明日の夕方から
マリスタが、俺には見向きもせずに横を駆け抜けていった。
――馬鹿め。
何か声をかけて欲しかったとでもいうのか、
〝……だから、お返しに僕も君に『
あのときのギリートの目を、よく覚えている。
だからこそ――劇の練習で、剣を折られた俺を見ていたギリートの目を、俺はよく覚えている。
あの目は、
〝さようなら。圭〟
俺に別れを告げたときのリセルの目と、酷く似ていて。
俺は全ての希望を断たれたのだと、理解するのは
〝
……
もう二度と後戻りのきかない、
きっとそこには、これ以上ない
見ていて飽きないクラスメイト。俺を
収入が安定すれば、結婚も視野に入ってくるだろうか。
食べ、学び、遊び、眠り。
働き、結ばれ、子を
育て、愛し、愛され――そして、死ぬ。
この世界を生きる一個の生命として、星に根付き、命を回して
――――そんなシアワセが、これでもかという
俺がヘイオンを求める限り、きっと無限に。
無限に、
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