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…………今度こそ、エリダとパフィラ、そしてシータが目をひん
ギリートさえ、声に疲労を
「……まいったねぇ。本当に参った。敵は
……あまり想像したくなかったが。
敵の正体は王国そのもの。その可能性が、とうとう可能性の一つとして目の前に降りてきた。
「…………話がデカすぎない?」
「だが事実だ。敵の正体はプレジア内部の者か王国内で校長の
「それは俺達が
フェイリーがクリクターを横目に言う。
クリクターも、彼の言を無言で
「頼む。……一番は、
「それは望み
「そうだな。それじゃあ次だ。フェイリー」
「呼び捨てかよ……まあ今はいいだろう。なんだ」
「プレジアの門を警備してるのは、毎日必ずアルクスなのか?」
「――!」
フェイリーの顔が
その言葉で、俺が言わんとしていることに見当が付いたようだ。
「ああ、その通りだ。アルクスの中でも
「だが実際に出入りしている。可能性は二つだ。門となる
「そうなるな。もちろん――その関係者の中にはアルクスも入っている」
〝僕、最近よく
「へえ。認めるんですね」
「隠してどうなる。さらに不信を
「でもそうなると、そもそもあなた方アルクスが校長先生の
「信じようよ」
ギリートが目を丸くする。
彼の言葉を止めたのはリアだった。
「校長先生のように、
「えー……根拠も無く人を信じるって
「あなたは証明できる?」
「……え?」
「自分が敵側に通じてないって。証明できる?」
「ちょ、リアあんた、」
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