2
鬼の
――客の
だが裏を返せばそれは……見る人が見れば芝居には
今後頭部に感じているのは当然の
そして――――シャノリアの背後から迫る、その
「解ってるの? 自分たちがどれだ――けっ!?」
「――ッゥゥッッ!!!」
乱暴に
を意識したときには――――俺の
震動。
固い床に全身をしたたか打ち付け、直後腹部への強烈な圧迫。
内臓が口から吹き出そうな痛みに思わず
辛うじて開いた目で見ると、腹部には真っ白な
どうやら重力の乗ったニードロップを
俺に
遅れて降ってくる銀髪。
吹き出た涙で見えないが、こいつは恐らく――――
「きゃあ
「フェルトニスさん!?」
「ちょ、生身にそれはヤバいってリフィリィ!」
「ウゥゥウ――――ッッ!!!」
「ちょっとちょっと、」
俺の上で振り
俺の
「離せッ!――止められる立場だと思ってるのかイグニトリオッ!」
「言いたいことは
「お前ッ――――」
「やーめなよ。敵うワケないんだから。優しくしてあげてるうちに落ち着いたほうがいいよ」
「このッッ!!」
「ギリートッ」
……
俺は涙で
本当に涙で目を曇らせていたのは、彼女の方だった。
「……ちゃんと謝りたい。起き上がってもいいか」
「!」
「…………」
ギリートが
どうもこの後の嫌な流れを察知したらしい。
だが――俺とお前は共犯だ。
共に罪を犯した身である以上、お前も――――この場の謝罪だけは
立ち上がり、劇を共に作り上げたメンバーに深々と頭を下げる。
「すまなかった。みんなで作り上げた劇を、俺達のせいで
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