焦燥――――届かぬ力
◆ ◆
「はっ……ハァッ……はぁっ……!!!」
「……終わりか? ケイ・アマセ」
くすんだホワイトローブとは
押してるのは俺だ。
だというのに、こいつは――叩いても叩いても倒れる気配さえ無い。
これは、もしかすると――
「
「!――――?」
「違うぞ――もっと頭を働かせろ、ケイ・アマセ!」
ナイセストが
ナイセストが
背後――――――にも居ない!?
「ッ――――!!!」
次いで放たれる
また奴が居ない!
「どうした? 動きが
「ッがっ、っ――――――ッッッ!!?」
地を転がり、壁に叩き付けられる。
痛覚が死に絶えそうな
まさか
それよりも、問題は――
「効いたみたいだな」
――
「ヴィエルナの攻撃は強力だった。貴様の
「……!」
「さあ、次はどうする――――ケイ・アマセ!」
「チッ……!!」
だがそう長くはもたない。
奴の動きに、体がまったく付いていかない――!!
魔力の出力を上げたところで能力は伸びないし、伸びたところでロハザー戦でのマリスタのように、
攻撃が効かないほどの
知らない。
一体何が作用して、奴の力が急に伸びやがった!?
「ぐッ――――ヅ、ぅぐァ……!!」
再び
どうしてだ。
どうしてこんなにも、身体能力に差が――――
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