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「ええ。見たことが無い……奴ら突然、黒い煙を上げながら、全員一瞬でその場から消えちまったんです。
「感知も出来なかった……ということ?」
パーチェが目を細める。
「はい。感知できなかった。最初からいなかったみたいに、消えやがったんです」
「
「
正体の割れなかった
「魔力の残る限り使える、
「そ……そんなもんあるんですか」
「知らないのも無理はない。俺も任務で関わったから知ってるだけ――だがいい情報だぞ」
「え」
「
「でも、持ってんですよね。あいつらは」
「ああ。その辺ではそうそう手に入らない、そもそも取り扱ってるところがほとんどないはずの魔石を持っている。となると、一番確実な入手先としては恐らく――――
「!」
……
「……で合ってますかね。ディノバーツ先生」
「……そうね。私もそう思う。高い上に数も少ない……そんな
「どうでもいいんだよ、ンなことは」
シャノリアの声を
奴は相変わらずテインツの方を向いたまま、こちらを見ない。
「どうでもいいことはないぞ。相手の
「裏の連中がこんないち学校の祭りにズカズカ入り込んでくる理由があるってのかよ」
「ビージ、押さえて。相手はアルクスの人だよ」
「いや、いいよメガネ君。きっといっぱいいっぱいなんだろ。……ビージと言ったな、その指摘ももっともだ。だから問題は、一体彼らを襲ったのは何者か。ということになる」
「なるか? そんなことに――――見てみろここで寝てる連中をよ」
ビージの言葉に、全員が目を被害者たちに向ける。
言わんとしていることは、すぐに理解できた。
「…………
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