11
その目は
何か悪いものでも食べたのか。昨日までは
「まったくあなた達は……今日からがどういう日だか、
「え……ええと? 学祭の準備で、授業が少なくなる日……」
「そう!!!」
おずおずと声を上げたシスティーナに、シャノリアがズビシと指を突き付ける。
彼女はその指をそのままロハザーに向けた。
「そしてハイエイト君!!! その学祭まであと何日なの!!」
「俺!? あ、や……あと、一ヶ月無いくらいっスよね」
「その通りでしょバカ!!!」
「怒られた?! その
「そしてマリスタァッ!!!」
「はひゃいいぃっっ?!?!」
顔を
やめてやれよ。
「私たちの。」
「はい」
「学祭の出し物は。」
「はぃ」
「何?」
「は。ぃ。えと。げ、
「そ・の・通・りッ!!!」
「ごめんなさいいいいいっっっ!!!!」
シャノリアの
シャノリアは上体を起こすと、ぐるりと俺達を見回して腰に手を
「……そう。ここに集められた人達――六年二組と四組は、合同で劇を
『…………』
……黙り込む。周りも黙り込む。
当然だ。この場にいる誰一人として――いや、誰一人というのは間違いか。何人かは、シャノリアの言葉に目を輝かせて
……
「覚悟しなさい。私と共に作劇するからには、あなた達には……劇に
◆ ◆
「…………困ります。非常に困ります」
「ダメよ。これは命令っ」
「……チッ」
「なあに?」
「なんでも」
「よろしい。じゃあ、
「…………
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