15
リグオートを含む数名が、虚を突かれて口を開ける。
ファレンガスは
「おう、お前達か? いやな、気持ちは解るぞ。お前達にしてみれば、義勇兵コースの奴らときたら、お前らと同じくいちプレジア生徒の
「……そうです。どんな秘密であれ――」
「だがそれは
「――なんですって?」
「事態は
「現実の?」
「もしかすっと、『内輪もめしてる場合じゃねえ』って義勇兵の奴らにも言われたんじゃねーか? 仮に義勇兵のやつらを信じないとしたら、お前らはどうすんだってこったよ。こいつらを
「……!」
「……そうか。その先は考えてなかったか。だとしたら、やはり話さず正解だったと言わざるを得んぜ。アルクス共が語ったのと同じ論理でな」
「? アルクスが……」
「ああ。俺が盗み聞きした話からすると、アルクス共は
『――――……』
「まあ、そう落ち込むなよ。同じことを、きっと義勇兵コースの奴らも言われたんだろうぜ。アルクスの連中にな――――だがよぉ。俺はアルクス共の言ったことを支持するぜ、
『!?』
義勇兵コースの面々が、目を鋭くしてファレンガスを見る。
彼は一瞬うんざりした顔で身をすくませてみせたが、やがて彼らを見回しながら口を開いた。
「そうだろ? だって何の信頼もねえじゃねえか、お前ら。生徒会長は休みがちだわ
「だったらどうすればいいん――」
「私達に任せて」
銀髪を振り乱したリフィリィの言葉が終わらないうちに、シャノリアが口を開いた。
シャノリアの言葉に、生徒たちの視線が次々と教師らに向く。
トルトだけがそっぽを向いた。
「任せて、って……一体何のことですか、シャノリア先生」
「そのままの意味。このまま
「『生徒』というのは教えを受ける人のこと、失敗は君たちの権利なのです。
「な……何を言ってるのか
「そ、そうですっ! 先生たちは、一体何をしようとしてるんですかッ」
すがるように言うマリスタとケイミー。
シャノリアはニコリと笑い、すぐに
「アルクス及び学長代理による
『………………』
ポカン、と口を開く面々。
シャノリアはコホンとひとつ咳ばらいをし、
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