4
アトロは
それも手伝ってか、筆記試験だけでグリーンローブにも昇格している。
最初に倒したペアと違い、どちらも戦いのイロハを知る
さて……どうしたものか。
「たあっっ!!」
「
ケイミーに先んじた
右手で親指を握られた。
「っ、っ」
「ハァッ!」
親指を握ったケイミーがそのまま腕を軽く前後に振り――――親指の関節が鋭い痛みと共に内側で鳴る。
驚いて意識を取られた
「っ……ごほっ、」
詰まった呼吸を無理やり再開させ、大きく息を吸って腹の痛みを
辛うじて胸の宝石に至る
ケイミーの手には、
つまり、その分思い切った戦いも出来るということ
「はぁっ……やれる。アトロ! 私だいぶやれるみたい!!」
「ああ、見てるぞ! お前ならやれる――この二ヶ月の修行の成果を見せてやれ!」
「――
――それは実力か、はたまた
だが分かる。
少なくとも今、こいつは。
「――強いな」
こちらの攻撃を攻めの起点に
ならば奴の手に余るほどの大技を繰り出してやればペースを乱せるのだろうが――
大技は望めない。
つまり――
「らあっ!」
「!!」
下から両腕の付け根をとられ、思い切り上に広げられる。
後ろに倒れていく俺とケイミー。
眼前で大きく振りかぶられたケイミーの頭。
無防備に
「もらっ――――う゛っ!」
足を上げてニーキックを放ち、つっかえ棒の要領でケイミーの頭突きを防ぐ。
「ここだっ!!」
「!」
直後頭上、俺とケイミーの
足で
「あっっ、」
「う――きゃああっ!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます