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「……心配してるのか?
「だァれがテメーの心配をしてますか?????
ナタリーが教室の入り口を、指で示す。
見ると、そこにはやはり――気持ち
他人に迷惑をかける……やれやれだ。一体どういう方向の迷惑なのやら。
「……お前は何か知っているのか。『痛みの呪い』について」
「いいえ。『痛みの呪い』についての情報は、これまで
「変なとこで
「ですが、」
ナタリーが顔を
「だからこそ、この機を逃すつもりはありません。『痛みの呪い』の開発者がこんな形で割れて、情報をひた隠していた何者かは絶対に
「…………」
〝誰に何を話すべきなのか、誰を信用すべきなのか〟
「……ナタリー」
「はい?」
〝――ケイ・アマセ。いいや、
…………馬鹿な。話したところで何になる。
顔を
「何でもない。悪かった」
「な……何ですか、いつにも増して暗い顔で……まさか、
「ああ」
「…………もう」
ナタリーが顔を
「何に悩んでようと
「わ、わかった」
「ふん……全く、なんで私がこんなことをしてるんですか。シッシッ、早く行きなさい。あの最近
「俺とお前は好き同士には見えんだろ」
「
ポスターごと突き飛ばされるようにして、よろけながらパールゥの下へ向かう。
近付いた俺を一目見たパールゥは、特に何を言うでもなく俺の先を歩き始めた。
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