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同様の疑問を、今まさに――ナイセストと拳を
間髪入れず
腕をぶつけ合い、両者が初めて止まった。
「………………」
「………………」
息をするのを忘れて戦いを見守っていた者達が、次々と息を吹き返して空気を
「……どうして」
疑問を
「
「――――――、」
――――ナイセストは、
そして、
「――お前はヴィエルナか?」
全く意図しなかった言葉が口を
彼の言葉を
ナイセストにしては
ヴィエルナにとっても――ナイセスト自身にとっても。
(――どうして俺が、魔法を使わなかったのか)
何故なら彼の中で――――
(――俺は、
すなわち――――どうして自分が、彼女の戦いに合わせていたのか、ということ。
再び、ヴィエルナの突進。
ナイセストは、拳を受け止めようと手を伸ばし――
「あなたも、迷っているの?」
――一瞬で
再び力で
ヴィエルナがナイセストを見つめる。
ナイセストは、――
(――
「……私、少しでもたくさんの人を、笑顔にしたい。だから、私は
ナイセストは
その務めに
ナイセスト・ティアルバーという身体がそれ以上を求めることはないと、思い続けてきた。
(そんな俺が……今、
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