7
『!――――――――――!!――っ っ、』
――
長くウェーブのかかった茶髪が、
崩れた壁の奥から伸びた
離れよろけた黒装束へ
「――
壁に貼り付けるようにして、奴を
『ッ――!!! っ、っ!!』
「――最高のタイミングだよ、ボルテール兵士長。危うく殺されるとこだった」
「……っぷぁッッ、」
勢いよく
少々予定より遅れはしたが……
「私をこんな汚い水道管にギリギリまで閉じ込めやがった
「その上死体は細い水道管の中で
「
「軽口が叩けるくらいには余力を残して勝てたんだ。よしとしてくれ」
「……ああ。
水にぬれた銀髪を耳にかけながら、ペトラのもう片方の手が
「さてと。まさか女だったとはな、黒装束」
「…………」
黒装束の――女の顔はくせの強いロングヘアで覆い隠され、全くうかがえない。
そして戦闘はあの実力。
武器防具の性能、初見では破りにくい独特な
ただの
「アマセ君!」
「ケイ!」
「! リリスティア、ココウェル。無事だったか」
「うん。アマセ君が引き付けてくれたから…………捕まえたんだね。その人」
いまだ煙の消え切らない方向からやってきたココウェルとリリスティアが合流する。
ペトラは女の
「……まあいい。口を割らせる方法などいくらでもある。……もう一人はディノバーツが捕らえる、あと一人もガイツが捕らえる……もう終わりだよ、バジラノ。貴様等も、貴様等の国も――」
「きゃああッッ!!!?」
『!!?』
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