17
ビージが言葉を切る。
「――追い詰めて!」
「どうやってだよ。ここまで風紀の連中全滅だぞ」
「……
「それを防ぐために
「そして、仮面を
「……くそ……ッ!!」
ビージが壁を打ち、大きく息を吐く。
ビージを
「……トルト。あんたなら――」
「
「…………」
「逆に言えば」
全員の耳に通る声。
向けられた視線を
「彼らが王国関係者である
「――――いや、そりゃそうだけどさ。それが難しいって話を――」
「オーダーガードさんは何か
「それ――は、ないけど」
「じゃあそれを考えるしかないのでは? ちなみにその王女自体が
「ンで俺なんだよ……」
「たとえ話です」
「…………?」
……なんだ? ナタリーの奴。
誰とも目を合わせず、どこか
「でも、すごく難しい話なのは確かよ、コーミレイさん。それでなくても、私達は『
「八方塞がりな案件ですね、それはまた」
「そんな他人事みたいに――」
「ナタリー」
シャノリアを
彼女は
「お前、何か思い付いたことでもあるんじゃないのか」
「……いえ別に? 少し疲れているだけです」
「?……そうか」
「ま、つまりだ。奴らへの対抗策が思いつかない以上――お前さんはくれぐれも深入りするべきじゃねぇってことだぜ。アマセ」
「深入り?」
「おう」
トルトが茶を飲み干し、俺を見る。
「アルテアスの
肩まで届く横分けの髪を
〝俺を――――
……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます