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緊張したまま動かした目線の先では――――黒装束に一方的に追い詰められる、アルクス兵士長の姿。
「兵士長……!?」
「ぐっ……!!?」
しかし黒装束は妙に揺らいだ
「づ、ァ……!!」
体をふらつかせながらも体勢を立て直し、攻撃の手を休めないペトラ。
しかし、それら鮮やかな
「あいつ、聞いていたよりずっと……!?」
「がっ――ッ!!?」
鞭のように振り下ろされた
『
――握ったと思ったときには、既に「発射」されていた。
「ってか……しゃべった……!?」
『ヌルいヌルーい。こんな奴らにこの国は……宝の持ち
機械化された声で喋りながら、黒装束が矢をあらぬ方向へ放つ。
その先には――
「!……?」
――黒装束を水泡に捕らえている、シャノリア?
「ッ!」
直前まで眼前の敵にばかり気を払っていたらしいシャノリアが矢を避け、放たれた数発のうちいくつかが水泡を貫き――黒装束は解放される。
その黒装束は水を飛ばしながら
『無理禁物。何度も言わすな』
『ですが……』
わずかに聞こえる二人の黒の声。
プレジアを襲った黒装束共はいやに
そして何より――
「実力にバラつきがあるな。あいつら」
「うん。それに兵士長を吹き飛ばしたあの人が、たんぶん三人の中で一番」
『までもほぼ
『……はい』
『他全部私やる』
『!!』
強い方の黒装束が腰元から白く
やはりこんな
「ココウェルッ! さっきの――」
「ああ、あるあるッ! 隠れ場所あるッ!」
「そこへ逃げろッ!――リリスティア、頼む!」
「分かった!――アマセ君、気を付け――」
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