4
「『
「なぅっっ……!!お前っフザけン」
「ふざけんなはこっちのセリフなのよ! 散々プレジアをバカにしてくれちゃってさ。プレジアのことなんてなんにも知らないクセに」
「見くびんじゃねーぞ
「き……危険視ですって?」
「そうよ! 国の
「……!?」
マリスタは眉をひそめる。
どう取ったのか、勝ち
王国の手の及ばない場所で、私的に大きな戦力を持つ団体。
そんな風にプレジアを
「はっ……どうせそんな考え方なんて、一度だってしたことないんでしょ!? 井の中の
「い……いやその。ど、どうしてそんな険悪なワケ!? 王国とプレジアって、昔からそんな感じなの!?」
「もっと勉強してから口開けボンクラッ!! 昔からも何も、王国とプレジアが仲良かったことなんて一度たりとも無いんですけど!?」
「!」
「だからこうやってわざわざ! 王女が
「…………」
マリスタはこれまでの人生を、すべてプレジアの付近で過ごしてきた。
王都を訪れたことが無いわけではない。しかし、訪れた経験はどれも少し気取ったお出かけ程度のものだった。
(……そっか)
考えてみれば、おかしな話なのだ。
リシディアは、
それはマリスタも、日々の暮らしの中で頭に
(なのに、どうして私は……
であれば
何故自分は、父母から何も聞いていないのか。
何故自分は、今までそれを疑問にさえ思わなかったのだろうか。
「――え、」
眼前に迫っていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます