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……
要するに俺はステータス。持ち物。服、アクセサリー、腕時計のようなものだ。
「美男を連れ歩く美少女」としての自分を振り
教本に写真も
そんなはみ出し者がなまじ権力だけを持て余し、果たしてどんな
だが実際、効果は
それに加えて、
極めつけにはこの男に
男性目線ではあるが、これは
そうして、晴れて露出狂に視線を奪われた彼氏は彼女との間に
もしやこれ自体がプレジア襲撃の一幕なのでは、なんてことまで考えた。
……そんなことを考えた自分も、きっと先刻よりいくらか
それ
言うなればそう――ただの年頃の女子、のような。
――こいつ、いくつなのだろう。
「ココウェル。貴女、今年で何歳になるのです?」
「
などと言いながら、より腕に体を押し付けてくるココウェル。
恥じらいは無いのか、お前には。ほぼ初対面の相手だぞ。
王女などより、その……
「今年で十九になるわ。ちなみにお前は?」
「……今年で十八に」
「そう。つまりわたしの方が年上ってことね? この意味分かるわよねぇ?」
「……年長者には敬意を」
「よろしい。あっ、ねえ次はあれ食べたい!」
そういえばいつの間にかじゃがバターは平らげ――次はピザ生地のようなもので肉野菜を包んだ食い物を売る屋台を指差す。
バターを口元につけたまま。
……
本当に、彼女は何の期待も抱かれぬまま、その通り何の才能も開花させず、ここまで成長してきたのだろうな。
箱入り娘、ならぬ箱閉じ娘。
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