36
『!!?』
神と人が
聞こえた声は、確かに――――神によって殺された
そして。
〝せっかく
〝力になれるかは解らんがね。神の
「――――こやつら、」
「プデス……キュロス……、」
〝そうだぞクローネッ! 神二人が味方になんだ、後のことはドーンと任せてアンタは突っ込みなッ!!〟
〝こっちは
「…………クヲン…………カンデュオ…………」
聞こえた声は。
〝勝つよ、クローネ。残ってる人たちみんなみんな守って、絶対勝つよ!!!〟
「…………タタリタ…………!!!」
クローネは久しく見せなかった笑顔でゼタンに向き直り――魔力を爆発させる。
「!!」
◆ ◆
『おおおおっっ!!!』
――――
機神はその光を引き千切ろうと身じろぐも、一向に千切れる気配が無い。
それも道理。
その光は、ただただカラクリの神を縛す
『うおぉぉぉぉ――――――ッッ!!』
機神を囲む四点の
人と神の
「じゃあ――――本当に、
「早くやれ! わ、
「ああ――頼む。アレは神が
「…………、ありがとう。あなた達がいてくれなかったら私達、きっと滅びてた」
「ふんっ。礼ならそこの小娘にすることだ」
「小娘って言うなって言ってんだろ何回も! 戦友と呼べ!!」
「調子に乗るな小娘っ!!
「はっ! 私があんたの魔術を破るまでは殺す気満々だったクセによく言うぜ!」
「違うと言うておろうがっ! そして負けてもない、あれは
◆ ◆
「……興味深いな。どうやって神を操った?」
「あんたじゃないんだ。
「…………?」
心を尽くして話し、互いを認め、仲間とする。
そんな非常に人間臭い行動を、役目を遂行するだけの神には解り得ない。
いや――「解ってはいけない」という方が、
命を
それは、神にとってはただの
「言ったろう、ゼタン。俺達は、お前達神と共に歩むことが出来る道を探していたと」
〝人間も神も無い、ただ一個の命として、この世界で共に生きていくことは出来ないのか?〟
「――――貴様等は、最初から」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます