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「校長、」
「絶対に逃げ出せないよう拘束しておいてください。
「ここにいます」
演習スペース内から歩み寄る
「
「
「止むを得ません。『痛みの呪い』に対応出来る医師はそう多くない。……事態の収拾には、
「……了解しました」
パーチェが去る。
クリクターは両手の指で、額をなぞるようにしてその
「……校長。『痛みの呪い』ってのは、」
「その名を不用意に口にしないことです。ザードチップ先生」
「……何ですって?」
トルトが眉をひそめる。
クリクターは彼に背を向けたまま、拘束され、それでも顔に笑みを
「…………二十年前で止まった時間が、今になって動き出すというのですか」
誰に言うでもなく、吐き捨てた。
◆ ◆
「――そうして、ディルス・ティアルバーさんとナイセスト・ティアルバー君は
「…………」
「…………」
「……どうなるんだろう。ティアルバー君」
「うーん。ま、近いうちに
『!!!!』
「や、もしかしたらもう処刑されてる可能性もあるか。…………あ、ごめん。憶測でものを言うべきじゃなかったね」
「そ、そうですよ……もう少し気を使った方がいいですっ。キースさん、こんなに――」
「大丈夫」
「大丈夫じゃないよっ!」
「大丈夫……暗い顔、してたって。何も変わらないから」
さっきまで泣き出しそうな顔をしておいて、それは無理過ぎるだろうに。
「どうして奴らが処刑されると思う、ギリート」
「当り前じゃないか。彼が使った
「……確認させて、イグニトリオ君」
ヴィエルナが椅子から身を乗り出す。
「『痛みの呪い』、
「
「おい、ギリート」
ギリートが言葉を切る。
切って、俺を見た。
何もかもを見透かしたような、人を
間違いない、こいつ――
「……お前
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