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◆ ◆
神々の強さは、その固有の
特に、神プデスは――――
これまでは。
「
「そっちも頼んだよっ、クローネ! クヲン!! しゃあ――――全員突っ込めぇーー!!!」
「っ!?」
タタリタを中心に、一つの槍のようにしてプデスの
客席の間を、
「な、何のつもりだ……貴様等ッ!!」
化身のプデスが舞台上で叫び、観客の視線を舞台へと戻させる。
と、
この辺りの演出方法には
しかし、その石槍を
「やあああっ――――!!」
「ぬぅっ!」
石槍を
眼前のプデスは化身。その、生身では触れることは出来ない存在を、
タタリタの手が、しっかりと捕らえる。
「ッッ!!? バ――――」
「届いたぞ――神に!!」
吹き荒れる
気合のタタリタ。
苦しげな声を
タタリタは直後飛来した石槍をなんとか回避し――――遠く離れ、戦場を
「見つけたよっ! やっぱりあいつ――――
「ッ!!!? まさか奴め、私の位置を
「行ってクローネ、クヲン!! プデスは――――あの一番低い雲の中にいる!!!」
「よしっ……! 飛ぶぞクヲン! 捕まってろッ!!」
クローネは、しがみ付いたクヲンを抱き。
神の下へと、
地面を割り砕き、空気を引き裂く勢いでプデスの雲へと跳んでいくクローネ。
勢いの
客席には風が吹き付け、さながら二人と共に空を跳んでいるかのような演出が成される。
「ば、ば、バ――――バカなァ――――ッッ!?」
プデスが眼前で手を組み。
途端、
その障壁に、二人はよく見覚えがあった。
「ッ!! マズいよクローネッ!! あの障壁にこもられたら手が出せなくなる!!」
「くそ――あともう少しなのにッ……」
「――私を飛ばせ!」
「!?」
「早くッ!!!」
クローネは考える間もなく、クヲンを抱えた腕を振りかぶり――――彼女を
「届けェ――――ッッ!!!」
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