2
出た。
ココウェルから悲鳴が出た。
その悲鳴に悪漢らは
「ゆびっ、ゆび……わたしのぉぉっ、」
「気付け。お前には
「いたい……痛いよぉ……ゆびが……」
「……親指の方が痛いかな「ひぎィィイイッッ!!! やめてやめてお願いお願いしますお願いだからぁぁあっ」
――――使命も、愛国心も、王族の
王女という
「おお……」「きたきたきたァっ!!」「
その割れ目から、悪漢達が我先にと固く閉じられた王城の門へと駆けていく。
「これでっ……これで、」
悪漢らの
目を合わせたフェゲンはニカリと笑い、
「遅いわ
にこやかな顔のまま、ココウェルの右足の親指を貫き――切り落とした。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッッッッ!???!??!??!??! どしてどしてどうしてェェェェエエっっ」
「カカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカ。なかなかどうして心地よいのう。
「ゆびゆびゆびああああ、わた、わたしの……ォぎィっ!? やめてやめてやめてえええひっぱらないでぇェェッッ!! いたいのいたいのゆび千切れてていたいバイキン、バイキンがあぁぁあるけない、歩けないのォぉオッッ!!!!」
「カカカカ……馬鹿が。いっぱしの姫らしく命を諦めたような顔をしくさってからに。貴様のような暗君にそんな器が無いことなど
◆ ◆
「俺が扉をブチ破るゥぅ!!」「バッカがテメーなんぞにできるかよイボ野郎! これだって魔法に守られてんだぞ」「んだとォ!?!?」「正論であるな。
門の前に多数の
「――れ?」
それら魔法陣の中心に突如現れた数多の
『ごぁああああっっ!!?』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます