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「ヴィエルナとよく戦っていたから解る。あんたの
「おいおい、
「そう、なんというか――野性的なんだ。野生の
「野生の勘」
「
「……何でもいいけどよ。
「……特に記憶は刺激されないか」
「されねーよ。試すな俺を、バカにしてんのか。そんなことをして欲しくてお前さんと戦いたいなんて言ったわけじゃねえの」
「……『一発食らいたい』ってことなのか?」
「超えてもらいたいんだよ、今の状態の俺をな。『痛みの呪い』っつー
「……だから
「そういうこった」
悪びれる風もなく、トルトが言う。
加えてこいつはここまで、俺の攻撃をただ往なし続けるばかりで、全く反撃を
今のこいつに、俺の拳を受けきれる
……だからこそ、心は納得しない。
「
「舐めるなとか言うなよ。お前さんは俺より
「――……」
「同じ条件下で戦えば結果は見えてる。そこに進展はねえ。だから意図的に自分を追い込める状況を作ってんのさ。分かったら打ってこい、
「…………」
……俺の攻撃は、身体強化をしていない状態のトルトにでも
受け止められない攻撃。だから往なしている。
だが、攻撃を往なすにも、その速さに体が付いていくことが必要だ。
攻撃の力を殺す、同等の力が必要だ。
だから、この状況はつまり――トルト・ザードチップの
「……解った」
走る。
あれもそう意図して動いているわけではなく、勘で動いているのだろう。そう動けば、俺が距離感を失って攻めにくくなることを本能的に
――武道家になるな。
魔術師になれ、
弾丸をトルトの眼前に展開。
弾かれた。
「っ!?」
「効くかよ、教師レベルの相手にンなコケ
「――そうだろうな」
「あ?」
トルトが上を向く。
その瞬間を狙い、弾丸を弾かれた一瞬で展開、トルトの
大きく下がって回避するトルト。
駆けた。
「!! 走りながら正確に撃てんのか――!?」
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