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「どういうも何も、
「そ、そりゃまあ……そうですけど」
「それと、マリスタはどうしてイグニトリオ君を誘おうと思ったの? 何か理由があるのでしょ?」
「……この件、学長……代理に、かなりワガママ言うことになっちゃうので。少しでも力と立場のある人を味方にして、有利な材料を少しでも持っておこうと、思いまして」
『………………』
「わ……わかってます、ヒドいこと言ってるのは。でも、ケイを――このプレジアを守るために、出来ることはみんなしようって決めたんです。だから――」
「はは――つまりお
「え…………」
「ふふ――マリスタにしては合理的ねって言ってるだけよ。悪く言ってるんじゃないわ――なんかますます似てきたね。ケイと」
「そ、そうですかね?」
「まァいいさ。ともかく、そういう事情なら
「……わかりましたっ。ありがとうございますっ!」
「わっ。…………もう行っちゃった」
「あのグータラ娘があんだけシャカリキで動いてんのが見れるとは。面白いもんですねぇ」
「そんなこと言ってる場合ですかザードチップ先生っ。私たちも協力するって言っちゃったんですよ!」
「あらら。引き受けたからには何かアテがあるのかと思ってましたけど」
「そんなものこれから考える所ですよっ! 受けたはいいけど、ああもう。そんなムチャクチャにどう利を通せば――」
「まあ、移動しながら考えといてくださいや。行きましょう」
「ザードチップ先生も少しは――――え? 移動って……どこにですか?」
「決まってんでしょう。アテのとこにですよ」
「な――先生もしかして、もう何か無茶を通す方法を思いついてるんですか?」
「そんな大層なモンじゃありませんや。それに……何をどう頑張っても無茶は無茶ですよ。
「……え?」
「『え』って、ディノバーツ先生も感じられたんでしょう? 嬢ちゃんの作戦は無理だって。その通りだ、あの
「で……でもそれじゃあなぜ先生は賛成したんです?」
「アテを思い付いたからだよ。これからソレに会いに行きます、先生もどうぞ」
「ちょ待ッ……ザードチップ先生っ、ちゃんと説明を――」
「それも行きながら説明しますから、ホントにやるんだったらマジで時間ないですからね」
「――わ、分かりましたからッ、さっさと説明してくださいってば――――!」
◆ ◆
「ずさっと到着!! 私史上最速!!!」
「一番遅いのだわよマリスタ」
「んな?! みんな早ぁ! って……あれ。みんなじゃないじゃん。パールゥ……は
第二層、飲食スペース。
白い丸テーブルを囲み座っているのはエリダ、システィーナ、シータとパフィラのみ。
数人欠けた「いつもの」集まりは、ひどく物足りなくマリスタの目には映った。
「これで全部らしいわ」
「え、そなのシスティ。なんで?」
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