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――――――――ッッッ!??!?!」
――
彼女は
「はぁ、ハァ――――今のは何ッ……!!?」
荒れた呼吸、冷めやらぬ
目の前には修復を終え、
(私を狙っていたわけではない……では、さっきのはこの魔法の
「ッッ――――何をしているトルト・ザードチップッ!!」
応援を求め、声だけを張り上げてプレジアの教諭を呼ぶペトラ。
その
(なんだ――――アレを見ると、俺の中でなにかがざわめく)
(なんだ、なんだってんだ……!あれは、あいつは一体何――――)
「『痛みの呪い』ですッッッ!!!!!!!!!!」
『!!!』
張り裂けんばかりの声が、二人の
「『痛みの』――」
(――『呪い』?)
声に目を向けるトルト。教師用の
「ナイセスト・ティアルバーの意識を完全に奪いなさいッ!!!早くしなければ――――二人とも
「は、」
「
トルトが
体はもう、とっくに
なのに、頑として足が動かない。
まるで――あの
「チッ――!!」
「術者を止めればいいのか、だが……っ」
赤銅に至近距離で
髑髏はその間も鎌の高度をゆっくりと上げ、第二撃を――とうとう、
うなだれたナイセストは髑髏の心臓部。
(どうする、どう攻めれば――)
「そのままです、兵士長」
――天からの声。
それにペトラが気付いたときには――
『!!』
観覧席から悲鳴。生徒たちの前に立った教師達がこぞって
目を見開く銀髪と黒髪。
スペースへと降り立ったのは――――放たれた熱線と同じ色をしたホワイトローブを身にまとう、茶髪の少年。
職業柄、ペトラはその人物をよく知っていた。
「ギ――ギリート・イグニトリオ!」
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