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◆ ◆
パールゥに手を引かれ、訓練施設より
「みんなー! ケイ君連れて来たよー!」
「! ケイッ」
「――マリスタ、今回はありが――ふっ?!」
――礼を言おうと開きかけた口を、投げつけられた布で
面食らって顔から引き
それを認識した直後、バシンと両肩を同時に叩かれる。
眼前にマリスタの――火の
「あと十分で開演。礼なんて後でいい、みんな裏に押し込んどいたから早く準備して」
「み――みんな?」
「はーいアマセ君、そのまま動かないでねー」
「ふ、服を脱いでいただけますかっ……」
「え……あ、」
気が付けば、周りにはシスティーナら
眼前にはマリスタでなく、
「さあ、急いでアマセ君。悪いけど、服はこの場でそのまま脱いでってね。時間ないから」
「こ、ここでか」
「目閉じてるから。ホラ」
「そ……そうか、
「マリスタ、早くこっち来て。まだ小道具、再確認途中」
「ああぁっ、ごめんヴィエルナちゃんっ!」
「――?」
俺の下を離れ、何やら
あいつ……まだ小道具の確認終わってなかったのか?
「アルテアスさん達も、戻ってきたの
「……リフィリィ」
銀の長髪を小さく
わざわざ手で目隠しをして近付いてくるとは、余程大事な用事か。
「アマセ君は何か知らない?」
「何のことだ?」
「アルテアスさん達が遅れた理由だよ、もちろん。誰に聞いてもごまかして全然答えないんだから」
「誰に聞いてもって……誰にだ」
「……あなたもごまかすか。ふーん」
「アルクスの仕事ナメてんのか、あんた。あいつらの監視下でどうやって俺が奴らと連絡取れるんだよ」
「…………ホントに知らないみたいだね。バディルオンとかハイエイトとか、エリダちゃんとか。その辺の人達だよ、あなたよく一緒にいるじゃない。ディノバーツ先生まで遅かったんだから」
「シャノリア……先生まで?」
……何か動いているのか。俺の知らないところで。
マズい。
もしかすると、俺がもう動けなくなったと見て、自分たちで何か別の
だが違う、まだ俺の策は生きている。
「はいアマセ君、衣裳
クソ――なるべく早くマリスタたちに確認を取らなければ。
今、視界にはナタリーの姿も映っている。あいつでもいい、とにかく確認するんだ。下手に動かれれば――
――――ナタリー、だと?
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