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ガイツの
ガイツの脳裏に残るその姿が――――今、彼の口を開かせた。
「……その作戦、一般参加者は知っているのか?」
「知りません。相手には油断ならない騎士が付いています。
「お前達の情報が正しければ、相手は一国の姫を任される騎士共だぞ。有事の際にはなりふり構わず、一般人を襲う可能性は考えたのか」
「ええ。ですから一般参加者は私達
「――義勇兵コースの者達を? 待て、それでは」
「はい。彼らも皆、知っています。王女がプレジア内にやってきていることを」
「おいちょっと待て!」「重大な情報をそんなッ」
「ケイ・アマセはその情報を
「それではダメだと判断しました」
「――何?」
「個人や少数の才能に頼るばかりでは、ナイセスト・ティアルバーと風紀委員会が
「…………アルテアス」
「だから仲間を増やしました。他に質問は?」
「お、おい兵士長」「いつまでこんな問答――」
「……逃げられる可能性は? 敵は
「
「……教師も知っているのだな」
「はい。最初はディノバーツ先生、ザードチップ先生。そこから全員に協力していただいています」
「では出入り口は?」
「そこも教師と義勇兵コースの者に守らせています」
「敵の頭目はあの黒い騎士なのか? 実力は未知数だろう、そんな中王女をどう確保するつもりだ?」
「プレジアの最高戦力を投入します。一般参加者に攻撃させないのはそのためです」
「最高戦力――」
ガイツがギリートを
「……確かに、その男ならば役目を果たすだろう」
「信頼していただけて光栄です。――それで? 皆さんはここへ、何をしに来られたんでしたっけ」
苦虫を
ガイツはその視線をあくまで受け止め、その目でリアを見た。
「…………。変わらないではないか」
「え?」
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