18
「うん。信用って作るの難しいんだよ? ロンリーウルフ気取ってる、自分にしか興味ない人間が
「知るか。こいつらが勝手に――」
「だから、こう思った。君は
「――どういう意味だ?」
「『痛みの呪い』。
ギリートが、
「
ギリートが俺に剣を向けた。
切っ先を
何度も見た、
「僕も体感したい。みんなが信じるアマセケイの底力ってやつをね」
「……勝負がしたいってことか?」
「
「――――」
〝見極めさせてもらうぞ、
――――知らず、拳を
なんだか笑えるな。
力を持たぬ俺。全てを知る謎の人物。
「……時間をくれ」
「えっ?」
「今戦っても、きっと俺は呪いに食われるだけだ。だから時間をくれ。俺は必ず――」
「時間って言われてもなぁ。それって何日? 何年? 何十年? 言ったろ、僕は忙しいんだって」
「そう時間は取らせ――」
「ああそうだ、いいことを思いついた。じゃあ、三日あげるよ」
「――
「僕は学祭期間まではプレジアにいる。それ以降は保証できない……僕が君に割ける期間は本当に――あと三日だけなの、さっ!」
「!」
おもむろに移動し、舞台セットに立てかけてあった何かをこちらに放るギリート。
手で
……まさか、こいつ。
「……舞台上での動きは決まってる。勝手な動きで戦ったりなんかしたら、それこそ
「舞台上で戦えなんて言ってないだろ?――――僕は期限を定めただけ。君の戦う意志に、体がどれだけ付いてくるのかを見たいだけだからね」
「……三日後、つまり学祭の終わる期間までに、俺に呪いを
「そりゃ無理でしょ。三日で克服できるくらいなら
「……いいだろう、俺も
「その代わり?」
「俺を仲間と認めたなら、知っていることを全て話せ。何もかも、全てだ」
「…………いいよ。君が仲間と認められたらね。それまでは」
ギリートが、切っ先をまたこちらに向ける。
――応じ、小道具の切っ先を向ける。
「……『
「……『いいだろう。精々のんびり
◆ ◆
「明日がいよいよ
「……そうだな。つまりお前の
「はい。見に行かれるのですか、劇。一緒に?」
「ああ。
「転科から一ヶ月で、
「……だからこそ、お前が
「……ご期待に沿えるよう、一命を
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