第572話 女性差別の国③

 私が気晴らしに裏路地を歩いていると誰かにつけられている事に気がついたのでわざと逃げる素振りを見せました。


 すると足音が着いててきたので追われている事が確定したのであえて袋小路に逃げ込みました。


 するとすぐさま武器を持った男達が私の目の間に現れる。


 それもいかつそうなのばかりいるので恐らくギルドにいた連中だろう。


「ヘッヘッヘッ...、嬢ちゃんそっちは行き止まりだよぉ?」


「...」


 私の退路を防ぐように大勢で道を埋めているのがタチが悪い。


「ギルドで見た時にガキだけどまあまあ顔はいいなと思ってなぁ...、どうだ? 俺たち全員とお茶でもしないか? ただし、明日の朝まで帰さないけどなぁ...」


 血気盛んな男どもが私の体を見て欲情したのか涎を垂らしているのが気持ち悪い。


「悪いけどあんたらみたいなのはタイプじゃない、他を当たって」


 と言う私の言葉が逆鱗に触れたのか、男は言いました。


「んだと!? 舐めやがって! 明日の朝までたっぷりと可愛がってやる!! お前ら全員で行くぞ!!」


(ガキだと思ってる相手1人に何人がかりだよ...)


 私は「はぁ...」っとため息を吐きながら大勢の男たちに向かって歩いていくのでした。

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