第486話 【次元龍】VS【黒牛】
私は神社の外にある広い場所に着陸しました。
『ここなら私の力を存分に振るえる...』
「なるほど、この場所を貴様の死に場所にしたという訳か...、後で立派な墓を作ってやろう」
『言うわね、でもここに作られるのは私の墓ではなく貴方の墓よ』
「ぬかせ! 小娘の体を媒体にしなければ生きてさえいけない程に消耗している身の分際で!」
『確かに私は消耗しているわ、でもね、あんたくらい八つ裂きにするには十二分過ぎるのよ』
「ではそろそろ無駄口を叩くのをやめて始めようか...、異形なる者同士の闘いを...!」
嵐の前の静けさが私と彼の間に一瞬だけ訪れる...。
その静けさを破るように私は武装を展開した。
『【砂鉄水】』
「またその技か、ネタ切れが早いんじゃないか?」
私の大量の武器を見てももはや驚かなくなってきている彼に私は別の技を見せることにしました。
『【砂鉄水・モード砂鉄龍】』
私のその言葉と共に黒い砂が私の全身を包み込む。
「んっ?」
彼の瞳が私を捉えていると、私の体は砂鉄を纏ったドラゴンのようになりました。
それを見た彼は「見た目だけを形取るだけとはな...、くだらん! その貧相な鎧など叩き潰してくれる!!」と叫びながら突進してきました。
聖騎士の魔力壁さえも簡単に折り曲げる彼の剛腕でしたが、【砂鉄龍】を形取った私の鎧を舐めてもらっては困ります。
彼の一撃を両手で受け止めて反撃に回る私!
「何っ!?」
そう叫ぶ彼の拳に振動する砂鉄の刃を何度もぶち当てて出血を誘う。
ギリリリリ!!!! と言う到底肉を引き裂いている音とは思えない音と共に彼の肉が引き裂かれて行く!!。
「グガァ!! この...【次元龍】風情が!!」
そう言いながら残った片手で攻撃してきたので私は地中に隠していた高密度の砂鉄を一気に放出する!!
ザンッ!!!
「グギャァァァ!!!」
腕を落とす事は叶いませんでしたが、確実にダメージを与えているのでした。
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