第148話 不正者の実力?②

「ぐはっ...」


 私の蹴りが見事男の腹に命中。


 たった一回の攻撃で彼は倒れてしまいました。


「兄貴!!」


 それの取り巻きが集まり男を引きずって逃げていく。


「このやろう!! 覚えておけよ!!」


「不正女!!」


 沢山の罵倒を受けましたが、全くを持って心に響きません。


(ただの妬みでしょうが...)


 私は「はあっ」とため息を吐きながらそう思っていると...。


 レイナがサラと共に空から私の方に向かってきました。


「どうやら終わった様ですね」


「ええ、終わった、他人の妬みほど面倒な物はないわ」


「そんな事だろうと思ってました、さあ観光を再開しましょう」


 私はそう呟く彼女の手を取り観光を再開しました。


 その後は何の問題もなく観光は進行し、いい思い出となったような気がします。


 ハーメルンが夕焼けに照らされ出すとサラが静かにこう呟いた。


「なんか...1日がのんびりだったね〜」


 その言葉に私は安堵してしまったのだろう。


 軽く首を縦に振って「そうだね、今日はゆっくりできた」と答える。


「たまにはこう言う日もいいですね」


 レイナも私達と同意見な様だ。


「明日もさ、皆で遊ぼうよ!」


 そう叫ぶ妹を見て私達は笑顔になって言いました。


「そうですね、どうせ明日に仕事はできないでしょうし、しばらくは羽を伸ばしましょうか」


 レイナの言葉に私も声を連ねる。


「そうだね、こうして皆と一緒にのんびりする時間はいい、明日はどこに行こうか?」


 私達は平和な明日を想像し、帰り道を談笑しながら宿に戻るのでした。


 〜後日〜


 新しいダンジョンが猫人の街【シュライン】に出現したとの情報を得るのでした。

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