第221話 【侵食】⑥
私が作り上げた砂鉄の大剣がエルサに向かって射出される!。
「こんなもん!!」
彼女は思いっきりそれを蹴り返そうとしていましたが...。
「ッ!!」
寸前の所で躱しました。
そんな様子を見ていた私はクスクスと笑いながらこう呟きました。
『蹴り返さないの?』
と。
「ぬかせ...、今のを蹴り返してたら
私が砂鉄の大剣に水の振動を加えて切れ味を数段階上げている事に気づかれてしまったようです。
残念、うまくいけば足の一本くらい貰えたというのにね...。
『あらら、感情的な性格かと思ったけれど、以外に慎重派なんだねぇ...、だったら!』
次に四角形の砂鉄を二つ用意してお手てをパチンと合わせました。
『ぺっちゃんこになるのはどう?』
凄まじい勢いでエルサを潰そうと動く砂鉄の塊が操る!!!。
「チッ! 砂鉄と水で相性が悪いしさっきとは練度が段違いだ! 火炎じゃあどうしようもねぇ!」
前に転がって躱す彼女に私は追撃を加えました。
『あははっ! エルサ面白い! もっともっと逃げ回って!!』
私は逃げまどう彼女の姿を見て愉悦に浸る。
「くそっ! 調子に乗りやがって!!」
彼女は私の方を見て睨んできますが全く怖くありません。
『さあ! もっと逃げ回って...、私を楽しませて...』
私がそう言いながら片手を振りかざすと地面から大量の砂鉄武器が生成される。
刀や槍、投擲武器などの主とされている形をどんどん砂鉄で再現しているのだ。
そして、その数は...約1000!。
「げっ...、流石にそれは...」
その圧巻の光景を見てしまった彼女の顔から笑みが完全に消え去るのでした!。
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