第345話 光龍 スペル・シール②
「きゃぁぁぁぁ!!!」
生まれて初めて【箒】が飛ばなくなってしまったと言う現実に私が慌てふためいていると...。
「【瞬影】」
プラルが高速移動で私のそばに現れ、空中で上手いことキャッチしてくれました。
そのまま地上に叩きつけられましたが、サラの【付与魔法】とプラルが肉壁となって衝撃を最大限に和らげてくれたおかげでほぼ無傷で地上に戻ることができました。
「大丈夫でしたか!? レイナさん!」
「いたた...、プラルさんありがとうございます」
彼女が途中でキャッチしてくれなければ危なかっただろう。
その事考えるだけで恐ろしいので私はお礼をしっかりと言っておきます。
さて、気を取り直して何故私の魔法が一瞬発動を停止したのか考えてみましたが、恐らく光龍の瞳にカラクリがあるのでしょう。
奴に睨まれている間は全く魔法が使えなくなった事から考える限り、奴は【呪文封殺】の瞳を持っているのだと思いました。
(あ〜...だから光龍【
しかし、悠長にそんなことを考えている場合ではないことも事実。
魔法攻撃主体の私にとってはこれ以上ないくらい戦いにくい相手だと言うことが分かった事に違いはありません。
(どう攻めれば良いでしょうか? 私ではあいつの攻撃を【箒魔法】無しで躱し続けるのは無理ですし、かと言ってプラルさんに奴の攻撃を回避して貰うのは非常にリスクが高いと言えますね...)
となるともう答えは決まっていますね!。
「よしっ! エリーゼさん作戦通り頑張ってくださいね!」
「はいっ?」
にっこりと笑う私に対し、なぜか彼女の表情は雲行きが怪しくなっているのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます