第201話 声③
(そこだよ...入ってきて...)
「ここ...か」
私が森の中にある洞窟に入っていくのを見た仲間達もついてきました。
「ここに何かあるんですか?」
レイナの質問に答える間も無く洞窟探索はすぐに終わる。
なぜなら、目の前に【シュライン】のダンジョンで見たものと同じ扉が見えてしまったからだ。
「あっ、あれって...、私が初めて行ったダンジョンの最奥地にあった物と似てますわね」
「いや、似ているどころか同じじゃない?」
「...」
サラだけは黙りこくって私の横に並んだ。
「ケロナお姉ちゃん、戻ろうよ、なんかここ嫌な感じがする...」
そう妹に言われても私は何故か扉の奥に興味を惹かれてしまう。
「ごめん、ちょっとだけで良いから入ってみたい」
妹の静止を振り切り、私は扉を開いた。
大きな扉のはずなのにすんなりと開く。
そして奥の部屋には何度も見た祭壇があり、その祭壇の上に1人の少女が立っています。
禍々しい両刃の鎌を背負った紫色の髪を左右で束ねてツインテールを作っている人物に私達は目を奪われるのでした。
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