第202話 【死神】エルサ
「やっと気づいてくれた! エルサ感激!」
とかなんとか言いながら私に近づいてくる紫ツインテールの彼女。
そして私の手を取ってこう呟きました。
「貴方がケロナね! うんうん!
ニコニコと良い笑顔を浮かべながら私の手を握ってくる様はまるで自由奔放な猫のようにも思える。
謎にフレンドリーな彼女の登場に一番腹を立てていたのはエリーゼである。
「ちょっと貴方! ケロナお姉様に気安く触らないでくださいまし!」
ドンっ! と彼女がエルサと名乗る少女の手を払い除けようとした次の瞬間!。
「エルサ、弱い人種嫌い...、貴方の方こそエルサに触れないで、汚らわしい!」
いきなり声のトーンが下がり彼女の魔力が増大する!。
「【
彼女の手のひらから尋常ではないほどの火炎が飛び出てきた!。
「えっ?」
それなのに未だにそんな事を呟くエリーゼの前に出て魔法の詠唱を行うサラとレイナ。
「「【
2人の連携が織りなす凄まじい吹雪の前にエルサの放った豪火は凍結した。
それを見て拍手を送る彼女。
「凄いすご〜い! エルサの炎が凍っちゃうなんて初めて見た! 脆弱な人間とエルフにしてはやるじゃない!」
その言葉は自信過剰なレイナにはよく聞いてしまう。
「脆弱なエルフ...? あまりエルフを舐めないでくださいよ! 貴方がそれほどの実力者かは先程の魔法で大体予想ができますが、私達エルフを脆弱と呼ぶには少し早いのではないでしょうか? ケロナ、サラ、手を出さないでください! こう言う困った子供にはお灸を据えてあげないと私の気が収まりません!」
レイナの言葉にガクガクと震えるエルサ。
「うわ怖〜い! エルサお灸据えられるの嫌〜い! だ・か・ら☆ 変わりに貴方にお灸を据えてあ・げ・る☆」
完全にマイペースなエルサと煽られ耐性0のレイナによる決闘が始まるのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます