第361話 玩具箱の家⑦
「【
私の中で1番最大級の呪文を解き放つ!!
地獄の業火とも捉えれるほどの閃光が玩具の兵隊を焼き払う!!
「私の玩具達が!!」
どんどん燃えていく玩具達を見て涙を流す少女を見ていると若干悪い気がしてきたのだが、それでも呪文は唱え続ける。
「【
もう1発ぶちかました瞬間でした!
「もうやめてぇぇぇ!!!」
少女が大声を上げると私の頭に激痛が走りました!
「あっ...!? ぐっ...!」
突然頭を押さえて座り込む私を見て仲間達が驚きの声をあげる。
「レイナお姉ちゃん!?」
「「レイナさん!?」」
その瞬間にほんの一瞬ですが全員の気が私に向いてしまいました。
このレベルの相手が私達の隙を見逃すはずがありません。
「【
小さな鉄甲冑に身を包んだ人形を地べたに置いてこう声をあげる少女。
「我メイア=ザナインが命じる...、カイゼルよ侵入者を穿て」
「メイア様の仰せのままに...」
銀狼の剣士がそう呟いた瞬間から人形サイズだったそれは成人男性の身長と変わらないほどに大きくなる!
傍目から見れば人形には全く見えず、まるで本物の剣士のようにさえ思えてしまいます!
戦わなくてはいけないのに、メイアの声が聞こえる度に頭が痛くなって戦いに集中できません。
(くっ...、メイアの声の所為でしょうか? 頭がぐらぐらします...)
私が頭を押さえる中、銀狼の剣士がこちらに向かって突撃してくるのでした!
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