第653話 放浪の旅
私とミカはいつものように特訓をしながら旅を続けていました。
その甲斐もあってかミカのレベルが700台にまで上昇した上にこの前の【眷属】との戦いで経験を得た事により、ようやく戦力として彼女を見れるようになってきました。
今日もボコボコにされて涙目になっている彼女にイノシシの肉を渡す私。
「ほらっ、ちゃんと食べなよ?」
「わかってるって! 師匠の作るご飯は美味しいってことはさ」
嬉しい事を言ってくれる彼女は美味しそうに肉にかぶりつく!
私は冷えた夜の空気を暖かく変えてくれるのが夜の食事の魅力だと思っている。
美味しそうに食べている弟子の素顔を見ていると私まで嬉しくなってくるのだ。
「クピピ〜!」
そう思っていると、私の服の中からミルシュが匂いに連れられて顔を出す。
「はいはい、ミルシュにもちゃんとお肉をあげるからね〜」
私は一口サイズに切り分けたイノシシ肉を彼女の前に差し出すと美味しそうに頬張る彼女。
「クピピ〜♪」
楽しそうな彼女の素顔に私はだんだんと嬉しくなってきます。
彼女の笑顔はちょっと前に【フィルア王国】が崩壊してしまった事を一時的にでも忘れさせてくれるので嬉しい...。
しかし、そんな次の日の朝でした...。
見たことのある少女が私の横で眠っていたのは...!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます